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あんしんのもり

身近な信託が登場

お金の残し方

信託はハードル高い?

”信託”とは、信頼できる人・企業に財産を託して(預けて)子どものために使ってもらうことです。

子どもに大きなお金を残すと詐欺被害や浪費のリスクが心配というときに、”信託”という仕組みを使うことで、大きなお金の代わりに少しずつ定期的な収入として残すことができます。

ただ、信託を使いたいけれど実現するのは少しハードルが高そうと思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

なぜなら、親族に財産を託す”家族信託”と方法がありますが、託された親族の負担は決して軽いものではないので、そもそも託す人を見つけるのが大変です。

ひと昔前までは、信託銀行や地方銀行等が親の財産を預かって、親の死後に子どもに少しずつ定期的に生活費等を渡す「遺言代用信託」などと呼ばれるサービスを提供していましたが、撤退する銀行も多く、現在では使い勝手のいいサービスを提供する金融機関はほとんど見られなくなりました。

手続きが簡単な信託として、生命保険と信託を組み合わせた「生命保険信託」という商品が一部の生命保険会社から提供されていますが、生命保険はいらないという方もいらっしゃるでしょう。

また、自宅不動産を子どもに残したいけど不動産管理まで子どもができない場合、自宅不動産を信託できればいいのですが、取り扱う信託会社はほとんぼありません。

福祉型の信託

障害のある方や高齢の方の財産管理のために「福祉型信託」と呼ばれるサービスを提供する信託会社が登場しています。その名も”ふくし信託株式会社”さんで、2022年に開業されています。

福祉型の信託と言っても新たな信託の仕組みという訳ではなく、障害のある方の親なきあとや、高齢による認知症対策などの福祉分野にフォーカスした信託サービスを分かりやすく、かつリーズナブルな料金で提供されている点が特徴です。

また、近年では提供する銀行がほとんどなくなった金銭の信託を取り扱うのみならず、自宅不動産の信託も取りあつかっている点も特徴です。

金銭(預貯金)を信託することで、親の死後その財産から定期的に生活費の一部を子どもに渡してもらうことができます。

自宅不動産を信託すれば、固定資産税の支払いや、面倒な建物の維持管理の手配等もやってくれるでしょう。(維持管理に必要な金銭を別途信託することが必要です。)

ふくし信託株式会社さんは、障害のあるお子さん向けの定型信託商品を提供されていますが、細かいニーズに応じてオーダーメイドで信託スキームを作ってもらうことも可能です。

なお、ふくし信託株式会社さんの場合、いずれの信託スキームでも”指図人”と呼ばれる人を指名する必要があります。”指図人”とは、信託財産の管理や処分に関する具体的な方法を信託会社に対して指図できる人のことです。例えば、子どもの定期的な収入として毎月3万円渡す信託契約であった場合、3万円では足らない、あるいいは多すぎると指図人が判断した場合は金額変更を指図できる、ということになります。
最初は親が指図人となり、将来はきょうだい・親戚や後見人等に移行することができます。

ふくし信託株式会社さんはYouTubeで信託についての分かりやすい動画も発信されています。信託に興味がある方は一度ホームページをのぞいてみてはいかがでしょうか?